エンジニアが教える転職者・就活生のための統計学入門

就活, 転職

最近、「統計」「ビッグデータ」といった分野が注目を集めています。
ビジネスの現場でも、これらを活用して売上拡大に活かしたい、ということを耳にします。
私は、現在女性向け商材のECサイトのサイトディレクターです。この仕事の中で、「売上を上げていく」ために様々な角度でデータ分析を実施し、売上を向上することができました。
この私自信の体験も踏まえ、これから、5回に分けてビジネスの現場における統計の使われ方を解説していきたいと思います。

まず、最初にお伝えしておくのは、学術的な理論ではなく、実践的な統計について解説していきますので、これからお話する内容に、専門用語はそれほど多く出てきません。
もしかすると拍子抜けするかもしれませんが、企業で活用されている統計については、この程度でほとんどの場合すんでしまいます。
それよりも、数字・データを見る観点・考え方を、統計をベースに理解してもらえればと思います。

数字の見方

そもそも数字・データの使われ方については、大きく以下2つに分かれます。
以降は、会社における使われ方としてお話していきます。

1.定点観測用(モニタリングレポート)

今、自分が所属している会社の売上に関する要素(売上高、経常利益、費用など)を、
定期的(日/週/月単位)にチェックしていくもの

2.ある事象に関する調査

たとえば、「直近1週間で急に売上が増えた。なんでだろう?」といった、発生した事象について、原因を調査するもの

企業の現場は?

企業では、もちろん両方とも見ているところがほとんどです。

定点観測用(モニタリングレポート)は、売上高など、会社の主要な数字の通常時の状態をつかんでおくためのものです。
また、主要な数字には目標を設定している会社がほとんどですので、その目標売上高に対し、現在達成しているのか、それとも足りていないのかを把握するという目的があります。

例えば、「先月の売上高が1億円だった」という事実があったとします。この「売上高=1億円」という事実が、どの程度のものなのか、この記述だけでは、人それぞれ印象は違うと思いますし、また、「すごいのかどうなのかわからない」という方が最も多いと思います。
そこで、「毎月の売上高」「競合企業の売上高」など、自他の同様の項目を定期的に見ておくと、その数字と比較して、「1億円」という売上高がどうなのかがわかるようになります。
自分のところの毎月の売上高の平均が8000万とすると、1億円というのは2000万もアップしているので、これはすごい、なぜ上がっているのかな、という原因追求(2.ある事象に関する調査)につながります。
逆に、毎月1.5億円であれば、売上が下がってしまっているので、これもなぜ下がったのか、原因を追求しなければいけなくなります。
このように、数字を定点観測していないと、事象について「いいのか悪いのかわからない」という最悪な状態になってしまいます。
定点観測用のレポートは、特殊な集計技能や統計知識ではなく、「毎日見る」という習慣が重要です。
毎日の習慣により、数字が肌感覚でつかめるようになってきます。簡単なことですが意外にできていない方が企業でも多くいます。
例えば、学生のみなさんが今身につけるとしたら、自分の好きな企業を1社決めて、その企業の株価を毎日、新聞でチェックすることから初めてみてはいかがでしょうか。
株価は業績と連動していますので、その傾向をつかむのは面白いと思います。

では、上にあった「急に売上高が上がった(下がった)」といった時に、「どうしてそうなった?」という原因を調査する必要が出てきます。
これが、2.の「ある事象に関する調査」になります。
次回から、統計学を使った調査方法について、いくつかケーススタディ的にお話したいと思います。

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